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接骨院の仕入れ通販6社比較【2026年】送料無料ラインと選び方

業界コラム
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テーピング、湿布、フェイスペーパー、ベッドシーツ、療養費支給申請書、コピー用紙──接骨院の運営には、毎月こまごまとした消耗品の仕入れが欠かせません。問屋さんや請求団体経由で仕入れてきた院でも、最近は施術者向けのネット通販(卸通販)を併用するケースが増えています。

結論から言うと、ネット通販での仕入れは「商品単価」よりも「送料無料ライン」と「注文のまとめ方」でコストが決まります。送料無料になる金額は通販サイトによって税込2,000円台から3万円まで大きく差があり、少額注文を月に何度も繰り返すと、送料だけで年間数万円になることもあります。

この記事では、2021年に公開した通販サイトまとめを全面的に書き直し、2026年9月時点で各社の公式ページに掲載されている送料・支払い方法・利用条件を確認して比較しました。あわせて、送料込みの実質コストの試算、経費処理(少額減価償却資産)やインボイスの注意点、失敗しない仕入れ先の選び方まで整理しています。価格や条件は変更されることがあるため、注文前には必ず各社の公式ページで最新情報を確認してください。

この記事のポイント
・送料無料ラインは税込2,000円(アスクル法人)〜3万円(柔整問屋)まで幅がある
・専門卸(アトラストア・からだはうす・トワテック)はおおむね税込1万円前後で送料無料
・税込5,000円の注文を月4回すると、送料だけで年間3.6万〜4.3万円かかる試算に
・専門品は専門卸、事務用品・日用品は総合通販と「使い分け」るのが基本

接骨院の仕入れでネット通販を使う理由とは

厚生労働省の「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、柔道整復の施術所は全国に50,924か所(令和6年末)あり、就業柔道整復師は78,666人です。施術所数はここ数年ほぼ横ばいで、同じ商圏での競争は続いています。保険施術の単価が大きく伸びにくいなかで、利益を残すには売上を増やすだけでなく、消耗品費や送料といった「毎月の小さな固定費」を見直すことが効いてきます。

年末就業柔道整復師(人)柔道整復の施術所(か所)
平成30年(2018)73,01750,077
令和2年(2020)75,78650,364
令和4年(2022)77,63250,916
令和6年(2024)78,66650,924
出典:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

ネット通販を使うメリットは、主に次の4つです。

  • 価格や送料を比べやすい:公式サイトに送料や支払い条件が明記されており、複数社を横並びで比較できる
  • 夜間・休診日でも注文できる:施術の合間や閉院後にスマートフォンから発注でき、電話やFAXの手間が減る
  • 購入履歴から再注文できる:多くのサイトで「再注文」「お気に入り」機能があり、毎月同じ消耗品の発注が早い
  • 出荷が早い:午前〜夕方の締め時間までの注文で最短当日出荷をうたうサイトが多い

一方で、専門卸の多くは施術者(院)向けの会員制で、登録が必要です。開業準備中の方は、開業日から逆算して早めに会員登録しておくと、備品・消耗品の手配がスムーズです。開業全体の費用感は接骨院の開業費用はいくら?内訳・融資・届出で解説しています。

接骨院向け通販サイト6社の送料比較【2026年9月時点】

接骨院の仕入れに使われる主なネット通販サイトについて、各社の公式ページに掲載されている送料の条件をまとめました(本州の院への通常配送の場合)。大型の機器・ベッド、メーカー直送品は多くのサイトで別途送料になるため、ここでは消耗品などの通常商品を前提にしています。

通販サイト(運営会社)送料無料ライン無料ライン未満の送料(本州)出典
アスクル(アスクル株式会社)法人:税込2,000円以上法人:税込440円公式
ビューティガレージ(株式会社ビューティガレージ)3,000円(税込3,300円)以上税込550円公式
トワテック(トワテック株式会社)税込9,900円以上税込770円公式
からだはうす(株式会社からだはうす)税込9,900円以上本州・四国 税込900円公式
アトラストア(アトラグループ株式会社)10,000円(税抜)以上税込869円(東北は1,089円)公式
柔整問屋(KIYORA株式会社)30,000円以上(一部地域・商品を除く)公式の送料一覧を参照公式
各社公式ページの記載(2026年9月27日確認)をもとにKATAKORY編集部作成。アスクルの法人以外の登録はカード決済で税込3,300円以上が無料
通販サイト別 送料無料になる注文金額(税込換算)
出典: 各社公式ページ(2026年9月27日確認)。アトラストアは税抜1万円を税込換算、柔整問屋は公式表記の3万円

表からわかるとおり、専門卸の3社(トワテック・からだはうす・アトラストア)は税込1万円前後がひとつの目安です。ビューティガレージとアスクルは送料無料ラインが低く、少額の注文でも送料がかかりにくいのが特徴です。柔整問屋は無料ラインが3万円と高めですが、物理療法機器の付属品・部品など専門性の高い商品を扱っており、まとめ買い向きといえます。

離島・沖縄、北海道・九州など一部地域は条件が異なります。たとえば、からだはうすは北海道・九州が税込1,100円(9,900円未満)、沖縄・離島は税込33,000円以上で無料。柔整問屋は北海道・四国・九州・沖縄などが送料無料の対象外です。自院の所在地で必ず確認しましょう。

主要通販サイトの特徴と向いている院

アトラストア|請求サービス利用院なら支払いがまとまる

接骨院チェーン「ほねつぎ」などを展開するアトラグループが運営する、鍼灸院・接骨院向けの卸通販です。公式の「はじめての方へ」によると、施術者向けのサイトで一般の方への小売は行っておらず、鍼灸用品は有資格者のみに販売しています。医療材料から療養費支給申請書、コピー用紙・洗剤などの日用品まで扱い、税抜1万円以上で全国送料無料、12時までの注文で最短当日出荷です。アトラの請求サービスを利用している院は、口座振替や保険者入金との相殺で支払える仕組みがあります。

からだはうす|ディスポ・衛生用品に強い

鍼灸・柔整用品からエステ商材まで扱う総合卸です。公式の「お届け・送料・お支払い方法」では、税込9,900円以上で送料無料(沖縄・離島を除く)、平日13時までの注文で当日出荷を心掛けているとしています。支払いはクレジットカード(WEB注文のみ)・代金引換・銀行振込(先入金)で、後払いや月締めの請求には対応していない点は、掛け払いに慣れた院は注意が必要です。

トワテック|支払い方法が多く、少量でも送料が抑えめ

鍼灸・整骨院・整体・サロン用品を扱う手技療法専門の通販です。公式ヘルプでは、税込9,900円以上で送料無料、未満は全国一律税込770円。支払いはクレジットカード、Amazon Pay、PayPay、コンビニ支払、後払い、銀行振込、代金引換(手数料無料)などから選べます。カード以外で払いたい院や、後払いを使いたい院に向いています。

柔整問屋|物理療法機器の部品・付属品もそろう

KIYORA株式会社が運営する柔整・鍼灸・接骨院用品の通販です。特定商取引法に基づく表記では、1回3万円以上の注文で送料無料(一部地域・商品を除く)。物理療法機器の部品・付属品は他の商品と合算できず、カテゴリごとに3万円以上で無料になるなど、条件が細かく決められています。使用済み鍼の回収・処分サービスも案内しています。

ビューティガレージ|低い送料無料ラインで少額注文向き

美容サロン向けの卸通販として知られ、鍼灸・整骨のカテゴリもあります。公式の「送料について」では、化粧品・消耗品類の「通常送料対象商品」は3,000円(税込3,300円)以上で送料無料、17時までの注文で最短当日出荷。ベッドや機器などの大型商品は商品ごとに個別送料がかかります。

アスクル|事務用品・日用品の補充に

施術用品の専門店ではありませんが、コピー用紙、トイレットペーパー、洗剤、消毒用品などの補充に便利です。公式の配送料ページでは、法人登録なら税込2,000円以上で配送料無料(未満は税込440円)、法人以外の登録はカード決済で税込3,300円以上が無料です。

このほか、2021年版で紹介したリグアマーケット、セラピ、エヌアール、セブンビューティー、不二ライフ、メイプル名古屋なども接骨院向けの商品を扱っています。今回は条件を公式ページで確認できた6社に絞って比較しました。

送料込みでいくら違う?注文のまとめ方で変わる年間コスト

通販の比較では商品価格に目が行きがちですが、実際には注文回数×送料がじわじわ効いてきます。ここでは、同じ月2万円(税込)分の消耗品を「税込5,000円×月4回」に分けて注文した場合と、「税込2万円×月1回」にまとめた場合の送料を、各社の公式送料表(本州・通常商品)から計算しました。

通販サイト5,000円×月4回の送料(月)同・年間2万円×月1回の送料(年間)
アトラストア869円×4=3,476円41,712円0円
からだはうす900円×4=3,600円43,200円0円
トワテック770円×4=3,080円36,960円0円
ビューティガレージ0円(税込3,300円以上)0円0円
アスクル(法人)0円(税込2,000円以上)0円0円
各社公式の送料表(2026年9月27日確認)をもとにKATAKORY編集部が試算。本州・通常商品・税込金額。柔整問屋は3万円未満の送料が地域別のため除外
少額注文を月4回した場合の年間送料(試算)
出典: 各社公式の送料表をもとにKATAKORY編集部が試算(本州・通常商品)

専門卸で少額注文を繰り返すと、送料だけで年間3.6万〜4.3万円になる計算です。これは、テーピングや湿布を数か月分まとめ買いできる金額に相当します。逆に言えば、発注日を月1〜2回に決めて無料ラインを超えるようにまとめるだけで、この送料はゼロにできます。

  • 発注日を決める:毎月1日と15日など、発注日を固定して在庫をまとめて確認する
  • 定番品は「最低在庫数」を決める:テーピング◯箱、フェイスペーパー◯袋を下回ったら次の発注日に補充
  • かさばる物と専門品を分ける:トイレットペーパーなどは総合通販、施術用品は専門卸にまとめる
  • 「送料無料まであと少し」の買い足しに注意:不要な物を足すと本末転倒。次回分の定番品で調整する

失敗しない仕入れ先の選び方|5つのチェックポイント

接骨院の仕入れ先の選び方(KATAKORY編集部作成)
接骨院の仕入れ先の選び方(KATAKORY編集部作成)
  1. 送料無料ラインと自院の月間仕入れ額:月の消耗品費が1万円前後なら、無料ラインが低いサイトか、月1回にまとめる運用が合う
  2. 支払い方法:クレジットカードのみ、代引・銀行振込のみ、後払い可など、各社で大きく違う。経理のやり方に合うものを選ぶ
  3. 出荷の締め時間:アトラストアは12時、からだはうすは13時、ビューティガレージは17時までの注文で当日出荷の目安。急ぎの補充が多い院は確認を
  4. 取扱品目とメーカー:普段使っているテーピングや電極パッドのメーカー・型番を扱っているか。互換品で済ませてよいかも施術者目線で判断する
  5. 請求・領収書まわり:領収書や納品書をマイページから発行できるか、インボイス(適格請求書)の記載に対応しているか

仕入れの経費処理とインボイスで気をつけること

消耗品や備品は、買い方によって経費処理が変わります。国税庁のタックスアンサーNo.5403では、使用可能期間が1年未満のもの、または取得価額が10万円未満のものは「少額の減価償却資産」として、事業に使った年度に全額を損金(経費)にできるとされています。10万円以上の機器・ベッドは原則として減価償却が必要です。

また、中小企業者等が取得価額30万円未満の減価償却資産を取得した場合の特例(年間合計300万円まで)がありますが、国税庁タックスアンサーNo.5408では適用期間が「令和8年3月31日まで」に取得等したものと記載されています。2026年4月以降に取得する機器については、税制改正の内容を顧問税理士や国税庁の最新情報で確認してください。

取得価額(1点あたり)主な例経費処理の原則
10万円未満テーピング、湿布、シーツ、小型の備品取得した年度に全額経費(少額の減価償却資産)
10万円以上20万円未満一部の小型治療器・家具一括償却資産として3年で均等償却も選べる
それ以上物理療法機器、施術ベッドなど耐用年数に応じて減価償却(特例の適用可否は要確認)
出典:国税庁 タックスアンサーNo.5403・No.5408をもとに作成(法人の場合。個人事業主も同様の取扱いがあるが詳細は税理士に確認)

消費税の課税事業者の院は、国税庁のインボイス制度により、仕入税額控除を受けるには原則として適格請求書(インボイス)の保存が必要です。通販サイトの納品書・領収書に登録番号が記載されているか、マイページから発行できるかを確認し、会計ソフトに取り込める形で保管しておきましょう。

問屋・請求団体経由との違いは?仕入れルートの比較

ネット通販がすべてに優れているわけではありません。既存の仕入れルートと比べると、次のような違いがあります。

仕入れルートメリット注意点
ネット通販(専門卸)価格・送料を比べやすい、24時間注文、再注文が簡単会員登録が必要、少額注文だと送料がかさむ
総合通販(アスクル等)送料無料ラインが低い、日用品がそろう施術用品の品ぞろえは限られる
問屋・ディーラー(訪問営業)新製品の情報や機器の相談・修理対応価格比較がしにくい、担当者次第
請求団体・チェーン経由請求サービスと支払いをまとめられる場合がある取扱品が限られる、団体の条件に左右される
KATAKORY編集部作成

特に物理療法機器やベッドは、設置・保守・修理の対応が重要です。消耗品はネット通販、機器は信頼できるディーラーと付き合う、という使い分けが現実的です。請求団体を選ぶ際のポイントは療養費請求代行サービス・請求団体の比較、保険請求の基本は整骨院の保険請求の仕組みと2026年改定も参考にしてください。

ネット通販の仕入れに切り替える手順

仕入れの見直し手順(目安1か月)
  • 1週目
    現状を棚卸しする
    過去3か月の請求書から、品目・数量・単価・送料・注文回数を一覧にする
  • 1週目
    会員登録
    候補の専門卸2〜3社に登録。資格確認や審査に日数がかかる場合がある
  • 2週目
    定番品の価格と送料を比較
    よく使う上位10品目について、送料込みの価格を比べる
  • 3週目
    発注ルールを決める
    発注日・最低在庫数・担当者を決め、院内で共有する
  • 4週目以降
    試験発注と見直し
    1〜2か月運用し、欠品や送料の発生状況を確認して調整する

スタッフに発注を任せる場合は、担当者と承認者を分け、月ごとの仕入れ額を確認する仕組みを作っておくと安心です。スタッフの採用や待遇については柔道整復師の給料・年収の実態も参考になります。

接骨院の仕入れ・通販に関するよくある質問

Q
開業前でも施術者向けの通販サイトに登録できますか?
A

サイトによって登録条件が異なります。施術者・院向けの会員制サイトでは、資格や開設予定の情報を求められることがあります。開業日から逆算して、1か月以上前には登録を済ませておくと安心です。

Q
鍼灸用品は誰でも買えますか?
A

アトラストアのように、鍼灸用品は有資格者にのみ販売すると明記しているサイトがあります。購入時に免許の確認を求められる場合があるため、各サイトの利用条件を確認してください。

Q
送料を節約するいちばん簡単な方法は?
A

発注日を月1〜2回に決め、送料無料ラインを超える金額にまとめることです。本記事の試算では、税込5,000円の注文を月4回すると、専門卸では年間3.6万〜4.3万円の送料がかかります。

Q
通販で買った消耗品はすべて経費にできますか?
A

事業に使うものであれば経費になりますが、1点10万円以上の機器などは原則として減価償却が必要です。国税庁のタックスアンサー(No.5403など)を確認し、判断に迷う場合は税理士に相談してください。

Q
掛け払い(月締め請求)に対応している通販サイトはありますか?
A

対応はサイトによって異なります。たとえば、からだはうすは後払い・月次決算に対応していないと明記している一方、トワテックは後払いを選べます。請求サービスと支払いをまとめられるサイトもあるので、公式ページで確認しましょう。

まとめ|仕入れは「どこで買うか」と「どうまとめるか」

  • 専門卸(アトラストア・からだはうす・トワテック)の送料無料ラインは税込1万円前後が目安
  • 少額注文を繰り返すと、送料だけで年間3.6万〜4.3万円になる試算。発注日を決めてまとめる
  • 施術用品は専門卸、事務用品・日用品は送料無料ラインの低い総合通販と使い分ける
  • 支払い方法・出荷締め時間・インボイス対応もあわせて比較する
  • 10万円以上の機器は減価償却が原則。特例の適用期間は最新の国税庁情報で確認する

仕入れコストの見直しは、売上を伸ばす施策と同じくらい利益に効きます。集客の見直しとあわせて進めたい方は接骨院の集客方法12選、整体院として開業する場合の手続きは整体院の開業に資格は必要?届出と手順もご覧ください。

参考・出典

※送料・支払い方法などの条件は2026年9月27日時点で各社公式ページを確認したものです。最新の条件は各公式サイトでご確認ください。

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